仕手株の玉集めと振るい落としの動きに注目

仕手株の玉集めと振るい落としの動きに注目

 

仕手株でよく出てくる言葉が、「玉集め」と「振るい落とし」です。

 

「玉集め」とは?

 

玉(ぎょく)はポジションのことで、売りの場合は売り玉、下位の場合は買い玉と呼ばれたりもします。

 

そして、「玉集め」というのは、株式を集めている状態のことです。仕手株の場合、相場をコントロールするには多くの株数を集める必要があり、玉集めが重要になります。

 

玉集めの方法

 

玉集めの方法にもいろいろあります。基本的に安い位置で多く仕込みたいところですから、見せ板などを使ってボックス圏を形成(売り板や買い板を厚くする)し、地道にゆっくりとポジションを積み上げていく感じですね。

 

※ 見せ板とは、実際に売買する意図のない注文を出すこと

 

ただそれだと時間がかかるので、一気にポジションを取ってくる仕手筋もあります。その場合当然ながら、ストップ高になったり値上がり上位に突然顔を出してくるので、市場参加者が気づきやすいです。

 

「振るい落とし」とは?

 

振るい落としとは、その名前の通り、その株を保有している人を振るい落とす行為です。

 

仕手筋が、空売りをしたり、既に保有している株式の一部を売りに出す、厚い売り板を出すことで株価の下げ圧力を高め、他の投資家に持ち株を売らせます。

 

なぜ「振るい落とし」をするのか

 

十分仕込みが終わっていて、そこから他の参加者が買いに入ってくる状況であれば良いですが、そうでないときもあります。

 

仕込みが完了していない段階で他の参加者が入りすぎると、思うように相場がコントロールできずに失敗してしまうので、振るい落としをして玉を集めていくんです。

 

また、保有している株式の一部を売ってそれを自らの資金で買うなど、株価を上昇させるために玉転がしも行われますが、その段階で他の投資家に買われると保有割合が減ってしまいます。

 

そうすると、それもまた失敗の原因となるので、振るい落としをして保有割合を減らさないように仕込んでいくようにするんですね。

 

あまりに一本調子で上がると、既に保有している投資家は売らなくなりますし、警戒感が出て新たにポジションを取る投資家も少なくなります。

 

その結果出来高が減少し、仕込んだ株式を売ることができなくなり(大量に仕込むので、売り抜けるには相応の出来高が必要)、仕手戦が失敗に終わってしまうので、振るい落としで適度にガス抜きしながら相場を演出していくという意図もあるんです。